2017気になるカーボンクリンチャー
・zipp454NSW
zippから新型ホイールzipp454NSWが発表され、予想外のリム形状が話題を集めている。
このリムなんか見たことあるなーと思ったら、これだった。
http://www.fluxoswheels.com/en/
ちなみに上記FLUXOSwheelsはお披露目から未だ詳しい情報は開示されていない。
みるところマジに黄金長方形からの無限の回転!拗らせすぎだがロマンはzipp454NSWの比ではない。
リム形状は3次元的な設計に進んで行くのだろうか。。
454NSWと404NSWは、特徴であるリム内周のノコギリ形状以外の基本設計は同じようだ。
リム幅は27.8mm、内径17.25mm。
454NSWのリム高は53〜58mmで404NSWより低い箇所がある分、30g軽くなっている。
(404NSWは1555g、454NSWは1525g)
zippによると全てのヨー角で404NSWより空力に優れているとのこと。
質量は軽くなったがお値段は3100ドルから4000ドル=40万強へと大幅アップ。
ここまでくるとターゲットはトライアスリートの裕福層なのかな。
エアロの最前線はトライアスロンでありzippである。
・フルクラム SPEED40C
なかなか出なかったBORAのフルクラム版。
リムハイト40mmは絶妙なラインだ。
重量は1420g、リム幅24.2mm、ハブはUSB。
スペックだけ聞くと魅力的なのだがどうにも購買欲がわかないのはデザインゆえか。
あのレースピシリーズをデザインした会社とは思えない垢抜けしないデザイン。。
・roval rapid clx32
スペシャライズドの新型ホイールはなんと重量1280g!
リム幅28.1mm、内径20.7mm。
旧型のclx40よりも空力に優れチューブレスにも対応、もちろんセラミックハブ搭載のスキがない仕様だ。
割引はほとんど望めないだろうが、定価25万ちょっとで現実的なお値段設定。
スペックだけなら最強か?
・ヴィットリア QURANO30C、46C、60C
TLR対応のヴィットリアシリーズ。
重量はそれぞれ1410g、1510g、1570g。
一番のポイントは、転がり最強と言われるCORSA SPEED TLRとの相性が良さそうということ。
それ以外のスペックはやや見劣りするか。
・レイノルズ AERO65
カーボンクリンチャーといえばレイノルズは外せない。
新型のAERO65はチューブレス対応の65mmリムハイトで1590g。
リム幅は28mm、内径は19mm。
いかにもカーボンらしいデザインはフレームを選ばす似合いそうだ。
なお46mmハイトのモデルはディスクブレーキのみのラインナップ。
将来的にはDB+TL対応が主流になるのかもしれない。。
結局ワイドリムに装着すべきタイヤサイズはなにが正解なのか
クリンチャーホイールはZippに始まり、MAVIC・カンパニョーロ・フルクラムそしてSHIMANOまでホイールのワイドリム化を完了したといっていい現状。
ワイドリムのメリットは空気抵抗の削減と転がり抵抗の軽減である。
デメリットはリム重量の増加だが、カーボン技術の発達もありほとんど以前と変わらない重量に仕上げてきている。
(正確にはリム重量ではなくハブ重量の削減でホイールセット全体としての重量を下げているだけなのかもしれないが、いかんせんリム重量についてはデータが少なく検証が難しい)
仮に重量が以前と変わらないのならメリットしかないのでは?
一見そんな気がするがヒルクライマーはこのワイドリム化を歓迎してはいない。
なぜか。
それはタイヤサイズの指定とそれによる重量増である。
一般的にワイドリム以前のリム内径15mmのころは23C~のタイヤが推奨されていたが、ワイドリムのリム内径17mm以上となると25C以上のタイヤサイズが推奨されている。
これがユーザーに拒否反応と混乱を生んでいる。
重量増に関して言えば
Continental Grand Prix 4000sⅡ 205g⇒225g
POWER コンペティション 195g⇒215g
パナレーサー RACE A EVO3 210g⇒240g
と少なからず23C⇒25Cで増加してしまう。
タイヤといえばリムよりさらに外周部に位置するパーツである。
たかだが20g程度の増加でもユーザが過敏になるのは致し方ないのかもしれない。
また25Cに対して、「乗り心地が良い=走りが重い」というイメージが先行しているような気もする。
タイヤが重くなるのが嫌なら、推奨されていないが23Cを使えばいいのではないか?
ここが今問題となっているように思う。
なぜならメーカーにより推奨タイヤサイズが異なるのだ。
たとえばフルクラム・カンパニョーロに関してはクリンチャーのワイドリムは25C以上を使用し23Cは「使わないように」としている。
25Cの使用は推奨ではなく、保障の条件としているのだ。
かと思えばGOKISOワイドリムホイールにContinental SuperSonic 23Cが最強という噂があったり、また別のメーカーはワイドリムに23Cを嵌めれば通常より横に広がるから25C相当の転がり抵抗を享受できるとしている、という噂があったり。
なんとなく「ワイドリムでも23Cが使いたいし、使えたらいいな」という雰囲気がする。
そこで今回はZipp404FCクリンチャーを例に、各メーカーが完成車に装着しているタイヤを調べてみた。メーカーが標準でセッティングしているなら問題はないだろう、という考えに基づいた調査である。
①GIANT PROPEL ADVANCED SL 0
使用タイヤ:GIANT P-SLR1 700*23C
②FOIL Premium
使用タイヤ:Continental Grand Prix 4000sⅡ 700*23C
③BMC TimeMachine 01(TTバイク)
使用タイヤ:Continental Grand Prix 4000sⅡ 700*25C
④FELT IA1(TTバイク)
使用タイヤ:Felt Aero TTR2、700*23C
思ったより見つからなかった。。
確かキャニオンAEROAD2016で404FCがContinental Grand Prix 4000sⅡ 700*23Cだった気がするが。。
仕方がないのでZipp404以外も調べてみた。
⑤cervelo s5
ホイール:HED Jet 6 Plus SCT 内径21mm
使用タイヤ:Continental Grand Prix 4000sⅡ 700*25C
⑥キャニオンv AEROAD CF SLX 9.0 LTD
ホイール:ZIPP 404 NSW CARBON CL 内径17.25mm
使用タイヤ:CONTINENTAL GRAND PRIX TT CL F: 700-23C / R: 700-25C
⑦スペシャライズド Venge Vias
ホイール:roval CLX64 内径不明
使用タイヤ:スペシャライズド S-WORKS Turbo F:22C / R:24C
⑧Trek Madone9 (プロジェクトワン)
ホイール:BONTRAGER AEOLUS 5 TLR D3 CLINCHER ROAD WHEEL 内径19.5mm
使用タイヤ:BONTRAGER R3 HARD-CASE LITE TLR ROAD TIRE 26C
まとめ
なんの結論にもならないが、メーカーによってバラバラ。
17mmまでは23Cを装着するメーカーも多いので、ワイドリム即ち23C禁止とは言えない(GP4000Sは実測25Cらしいのでその辺も関係しているのかも?)。
ただしあくまでグレーゾーンであり使用は個人の責任で行おう。
内径17mmを超えるようなホイールは素直に25C以上を装着したほうがよさそうだ。
ちなみに拙者は現在、Zipp404FCにミシュランPOWER コンペティション23Cを装着している。
実測のタイヤサイズはほぼ25Cである。
さらに言えばZipp404FCは内径16.25mmだった。。17mmないんかい。。
ヒルクライムに向けて糖質制限した弊害
2016年シーズンはヒルクライムレースを中心にスケジューリングした。
ヒルクライムはパワーウェイトレシオですべてが決まるといって過言ではない。
そこで流行(?)の糖質制限ダイエットに挑戦したのだが、結果としていろいろと体に支障がでてきたのでその弊害を記載したい。
<糖質制限ダイエット概要>
内容:3食から糖質をほぼ抜く。ただし練習前後と1週間に1度のチートデイは摂取した。
体重:60kg⇒55kg
体脂肪率:5%まで落とすことに成功
その他:副次的なメリットとしてダイエット中は日中の眠気がほとんどなくなった。
そしてその弊害....
1.性欲が落ち込んだ
冗談のようだが、とても元気がなくなってしまった。。
男として悲しくなる。
2.暴食癖がついてしまった
基本的には我慢をしているので、一旦スイッチが入ると食べるのをやめられなくなってしまった。しかも罪悪感から吐いてしまうので余計体に悪い。
体に悪いと思っても食べて吐いてを繰り返してしまうようになってしまった。
3.脂肪肝になってしまった
普段糖質を取らないと、逆に脂肪肝になってしまいやすいらしい。
拙者もまんまとフォアグラを生成してしまったようだ。
4.やたらとイライラするようになってしまった
些細なことでどうしてもイライラしてしまうのだ。
やはり脳みそに糖分がいないからなのだろうか。
5.食費が上がった
以前は米を中心とした食事だったが、肉や野菜中心の生活となるとどうしても食費が嵩んでしまう。まあこれは仕方がない。
当初は富士ヒルクライムまで断糖する予定であったが、ハルヒル後はさすがに体が持たないと判断し、ダイエットをやめることにした。
そもそもヒルクライム前日のカーボローディング時に暴食スイッチが入ってしまう体たらくでダイエットの意味も薄れる。
数ヵ月後、そこにはしっかりリバウンドしたムルヒムの姿が!
「ダイエットにはこりごりさ。もう2度とあんなことはしないよ。
でもロードバイクは続けるよ。それが拙者の運命だからね!」
・・・・・・
しばらくは暴食癖が抜けきらずリバウンド王の名をほしいままにしてしまったが、3ヶ月ほどしてようやく落ち着いた。
自転車は楽しいスポーツだが、体を壊してまで結果を求めるべきではない。
こうしてヒルクライム減量至上主義から平坦エアロ主義に鞍替えすることになったんだ。
オレンジ好きに捧げるカラーオーダーフレーム
唐突だが、むかしから拙者はオレンジが好きだ。
ロードバイクを買おうと思った当初、オレンジのロードフレームはないかなと探してみたもののなかなか見つからなかった。
そんな中で目に付いたのはC59のオレンジカラー。
美しい。だが、ロード初心者にいきなり買えるものではない。
結局オレンジカラーはあきらめて、厨二黒赤カラーのIzoardXPを購入するに至った。
時は流れDomga65.1think2とかいうレーシングスペックの最高峰に手を出してしまったりしたわけだが、そんな今だからこそ次に買うフレームはカラーデザインを最優先して決めたいと思っている。
(IzoardとDogmaのデザインが気に入っていないわけではない。)
しかしながら2016年現在、市場はマットカラーや塗装重量を控えるため地味なデザインが主流となりつつある。当然オレンジカラーなど増えるはずもない。
そこでぽちぽち増えてきたカラーオーダーを使ってオレンジデザインをシミュレートしてみることにした。
・FUJI FUJI REMIX
初っ端からオレンジ以外のデザインとなってしまって申し訳ない。
しかしFUJIはこのデーハーカラーが一番格好良くデザインできてしまった。
①カラー種類 それなり
②デザインパターン 3色塗りわけ
③価格 安い(もともとフレームが安い)
④オーダーシステム 軽くてよい
欠点はオーダーできる全フレームサイズがオーダーできるわけではないこと。
このデザインのフレームはサイズ50しかオーダーできない。おいおい。
・Pinarello myway
わりと以前からあるカラーオーダーシステムだが、デザインの自由度が低く、また全く進化しておらずやる気のなさを感じてしまう。
とにかくカスタムできる箇所が少ない。
せめてロゴのカラーだけでも指定できれば。。
納期もそこそこかかるという噂。希少性という意味では目立つだろうな。
①カラー種類 少ない
②デザインパターン 1~2色塗りわけ
③価格 高い(+8万弱)
④オーダーシステム 重い
近年のピナレロのレギュラーカラーは地味地味になってしまっている。
カラーオーダーで補完できればいいのだが、あんまり格好良く仕上がらないのが正直な感想だ。
価格と塗装重量なんてピナレロユーザーは気にしないんだからもっと手の込んだ塗装にしてほしいものだ。
・RIDLEY RIDLEY CUSTOMIZER
塗り絵式。
あんまり現物のイメージわかないなー。
①カラー種類 それなり
②デザインパターン 3色塗りわけ
③価格 不明(日本でオーダー可能か?)
④オーダーシステム やや重いわりにしょぼい
うーんとくにコメントはないっす。
・THOMPSON "Be Creative"
いいじゃないですか~!
ついつい2パターン作ってしまった。
リドレーと同じ塗り絵方式だけど、こっちのほうが完成系がイメージできる。
多い、軽い、安いと3拍子そろっていると感じた。
①カラー種類 多い
②デザインパターン 4色塗りわけ
③価格 安い(2万円)
④オーダーシステム 軽い
ネオンやメタリックカラーもあり。
これで2万円はお買い得じゃないですか?
・ビアンキ Tavolozza(タボロッツァ)
新しく発表されたカラーオーダーシステム。
しかしビアンキなら既存カラーのデザインで十分満足できてしまいそうだ。
今のところスペシャリッシマしかオーダー不可能??
なにぶんサブのカラーが細すぎて目立たない。
これからの発展に期待する、といったところか。
①カラー種類 普通 マットとグロス選択あり
②デザインパターン 4色塗りわけ、だけどメインカラー以外は全然目立たない
③価格 安い(2万円)
④オーダーシステム 重い
・Canonndale カスタムラボ
キャノンデールも新たにカラーオーダーを始めた。
はっきり言うとメインデザインにセンスを感じない。。
メインカラーのカラー種類は多いが、塗りわけ部分のカラー種類が少なすぎる。
いまのところ定期的にデザイン追加をしていて、メーカーとしても力をいれているようだ。これからに期待したい。ちなみに上記デザインで87万円也。
①カラー種類 少ない
②デザインパターン 3色くらい塗りわけだが、メインカラー以外は黒・白・緑くらいしか選べない
③価格 ちょっと高い(6万円)
④オーダーシステム 重い
・Trek Project one
さすがに他のカラーオーダーと比べると、格の違いを感じる。
デザインパターンの種類とカラーの豊富さは他の追随を許さない。
そしてお値段も独走状態だ。
実際の利用者が一番多いシステムではないだろうか?
アンカーとかパナソニックも多いのかな?
でも今なら下手にデザインするよりカンチェラーラモデルがいいよなあ。。
①カラー種類 多い
②デザインパターン 多い
③価格 高い(ピンきり)
④オーダーシステム 普通
・Wilier
あまり知られていない気がするが、wilierもカスタマイズ可能である。
日本でオーダーできるのか?
システムは重いものの、塗りわけ箇所が多く自由度は高い。
今回Cento1Airのデザインと相まって一番素敵なデザインになったと思う。
①カラー種類 まあまあ
②デザインパターン 塗りわけ箇所が多い
③価格 不明
④オーダーシステム やや重い
キャノンデール・ビアンキと大御所が相次いでカラーオーダーシステムを発表した。
この流れで他メーカーも採用や機能拡張の流れができればいいなとおもう。
いろいろデザインしてみて、メインカラー+サブカラー+ロゴの3箇所はカスタマイズしたいと感じた。
その点、THOMPSONはデザイン・価格・操作性すべて良かった。
ピナレロ、もっと頑張ってくれ。
ニールプライド2017
ついにナザレにもステム一体型エアロハンドルバーが!
見たところ前作との変更点は前記のハンドルと長いヘッドチューブ、不評だった?内蔵ケーブルの取り回し、BB下にあったリアブレーキをシートステイに移動している。トレンドを押さえた設計のようだ。
エアロロードの中でもかなりスマートなデザインではないだろうか。フレームセット価格も手が出しやすい範囲だ。
また、同じ型でカーボン素材をグレードダウンした新ナザレもラインナップ。いいね!
ところでセカンドグレードに新型のナザレと、旧型のナザレ2が並んでるんだがナザレ2を選ぶ人はいるのだろうか?フレームの在庫がはけてないから継続しているのかな?と邪推してしまう。。
なお拙者イチオシのゼファーは変更なし。ディスクブレーキ版を期待していたのだが。
エアロ化 ハンドル編
近年エアロハンドルが熱い。
フレームメーカーがエアロ化のトータルパッケージとしてハンドルも作り出したからだ。
canyon、BORA18、WILIER、ビアンキ(visionと共同開発?)、、、
TREK、SPECIALIZEDのような巨大メーカー以外も次々にフレームセットの付属品として投入している。
しかしながら残念なことにこれらは単品ではほとんど販売されていないようだ。
BORA18のハンドルが単品で販売されれば手を出したいところなのだが。
ハンドルの空気抵抗は機材の中でも大きい。ホイールを交換した拙者のつぎのエアロ化ターゲットはヘルメットかハンドルとなるだろう。
・現行ハンドル 3T ERGONOVA PRO
ハンドル幅380mmを使用。
ドロップが小さいのが気になりサブ機にドロップの大きい3T ROTUNDOをインストールしたところ、とても良かった。
もともと体型的に落差が取りにくいのでエアロハンドルもドロップが大きいほうが望ましい。エアロを突き詰めるならハンドル幅も380mmがよいだろう。
・3T AERONOVA
・3T AEROTUND
3Tは2種類のエアロハンドルをラインナップ。ドロップの大きい(139mm)AEROTUNDの方が良さそう。
LTDグレードでそれぞれ205g,185gとかなり軽量に仕上げている。
・zipp SL-70 AERO
エアロといえばzippだ。ハンドル幅380mmからラインナップしている。
ドロップは128mmと標準的か。
時速30マイル(48.3km)で7.5W削減。
・ENVE SES AERO ROAD BAR
強そう。リーチ77mm,ドロップ127mmと意外とコンパクト。
・MOST JAGUAR X/C 3K
ピナレロ本体と比べるといまひとつ胡散臭いMOSTのエアロハンドル。
ラインナップにフルカーボンはなくアルカーボンのみなのが自信の無さを感じてしまう。
チームウィギンスがMOSTを使用しているが、調べた限りこのエアロハンドルは使用されていないようだ。
HP上にリーチ、ドロップ、重量等詳細は一切不明という売る気のなさ。
ケーブルは中通しできない??ように見える
・BONTRAGER XXX AERO
ボントレガーは1時間で23秒の短縮を謳っている。380mmからラインナップしていることもありがたい。
ピナレロにボントレガーというのは好みの問題だが、アメリカンも悪くないと思っている。ドロップが123mmと小さいのが難点。
・SPECIALIZED AEROFLY
スペシャライズドは1時間で17秒の短縮を謳っている。ボントレガーと比較すると、リーチは短くドロップは大きい。
・ GIANT CONTACT SLR AERO DROP
サイズごとにリーチ、ドロップを調整している。380mmでリーチ70mm,ドロップ120mmとかなりコンパクト。
つづく